英文法において品詞を理解することは非常に重要です。品詞ごとに文章内での配置ルール、意味付けなど全てが変わってくるので、品詞を理解することは必須です。
副詞とは何か?形容詞との違い。
まず同じ修飾語である形容詞と副詞との見分け方に苦手意識を持っている方は多いですね。
簡単に説明すると、
形容詞・・・名詞を修飾する単語
副詞・・・名詞意外を修飾する単語
となります。
1番分かりやすいもので言えば動詞の修飾ですね。
I always go to school by bus
副詞であるalways(いつも)が動詞goを修飾しています。
さらに副詞は形容詞をも修飾します。
She is very cute.
副詞であるvery(とても)は形容詞cuteを修飾しています。
副詞の使われ方2パターン
副詞の使われ方は大きく2パターンに分けることができます。
説明したい言葉の前にある場合→ 限定の意を持つ副詞
説明したい言葉の後ろにある場合→ 説明の意を持つ副詞
説明の副詞
まず説明の副詞の例としてはこのようなものがあります。日ごろから自然と使いこなしている部分も多いことでしょう。
・時をあらわす副詞
・場所をあらわす副詞
・様態をあらあす副詞(どのように・どのくらい)
This event will start in his restaurant at 5:00pm
説明されている動詞startの後に置かれる副詞なので説明の意を持ちます。
「イベントは始まります、(場所は)彼のレストランでね、(時間は)午後5時ね。」
というようにどんどん説明を加えていき、情報を加えていく感覚です。
I can run fast.
私は速く走れます。これも速くという様態を後から文章に加えています。
限定の副詞
続いて限定の副詞はこのような意味のものがあります。
限定の副詞も無意識に自然と使っているものばかりです。
・一般的な限定
・程度の表現
・頻度の表現
一般的な限定はjustやonlyなど何かを強調させる表現で使われることが多いです。
You can smoke only in the smoking area.
喫煙エリアで「だけ」たばこを吸ってもよいですよ。
頻度の副詞も修飾される動詞の前に置かれます。
I often go to school by bus.
私は「しばしば」バスで学校に行きます。
程度の副詞はもっとも分かりやすいですね。
She is very cute.
彼女は「とても」かわいい。
一般的にもっともよく使われる強調表現ではないでしょうか。so、really、definitelyなど様々なフレーズがあります。それぞれ程度の違いがあります。
単純にかわいいのではなく、「とても」かわいい、というように意味をどんどん限定していき、より詳細な意味を持たせるようになっています。
副詞の配置のルール
副詞はいくつも重ねることができます。
そこで悩むのが順番です。実は意味を加えていくからといって好き勝手に乗せていってよいわけではなく、順番にはきちんとしたルールが存在します。
副詞が重ねて用いられる場合、前から順番に「様態→場所→時」とルールは決まっています。
様態は行為そのもの修飾し、場所・時はそれを含む全ての出来事を修飾するので、必然的に様態は1番内側にきます。
また場所副詞や、時副詞それぞれを重ねて使用する場合は、「狭い→広い」の語順がナチュラルです。日本語は広いほうから先に言いがちなので逆になりますので気をつけましょう。
例えば、時の副詞を重ねる場合
We will meet at 5:00pm tomorrow
午後5時と明日では、午後5時という指定の方がより詳細で範囲も狭いです。
場所の方はより分かりやすいですね。
「at Shibuya station in Tokyo」などとなり「狭い→広い」の語順です。
最後に時の副詞や、場所の副詞は例にも出したように基本的に文末に置かれますが、文頭に置くことも可能なのです。時や場所を強調したいときは、先に時・場所の副詞を持ってきて良いのです!
日本語でも優先して伝えたい情報を強調して述べたりしますね、そういったノリです。
Last night, I talked to you about that.
文頭に移した場合は「,」は忘れないようにしましょう。
これらの副詞の基本ルールを把握して、副詞をより多彩に活用していきましょう。副詞は文章のあらゆるパーツを修飾していけるので、副詞を使いこなせば表現できる英文の幅が非常に広がります。
程度や頻度を表す副詞は非常にたくさん存在し、強調度合いがそれぞれ繊細に異なります。
各副詞の紹介はこちらの記事を参照ください。