名詞以外の全ての要素を修飾できる副詞を使いこなすことで、英文をより鮮やかに彩ることができます。
起きた出来事を主語・述語のみでただ描写するのではなく、副詞を用いることでより細かいニュアンスを伝えられるようになります。
今回は副詞の中でもよく用いられる「頻度」の表現について紹介します。
頻度の副詞はたくさんありますが、実はその頻繁さにそれぞれの違いがあるので、微妙なニュアンスの違いを解説していきます。
副詞の基本的なルールはこちらの記事を参照ください。
always (いつも)
学校教育でも耳にしてきたことが多いでしょう。
「いつも」しているということで100%に近い頻度を表します。もっともシンプルな表現です。
I always go to school by bus.
基本的に毎日バスで通学しているということですね。
nearly always (ほとんどいつも)
馴染みは薄いフレーズだと思いますが、nearlyは非常に便利で頻繁に用いられます。
よく日本語でも完全ではないけど..という意味で、「ほとんど」という言葉が使用されますね。
Nearlyは「ほぼ/ほとんど」の意味を持ち、あらゆる場面で使用される副詞です。
この場合は副詞nearlyが副詞であるalwaysを修飾していることになります。
「ほとんどいつも」ということで100%まではいかず、90%ほどの頻度を表します。
usually (普段)
「いつもは~こうしています。」というような普段の習慣を述べるときに用いられがちです。
I usually go to bed earlier. (普段はもっと早く寝ています。)
often (しばしば)
oftenは「しばしば」の意味を持つというように多くの人が習ってきており、よく知られたフレーズですね。
頻度の副詞の代表格でしょう。
しばしば、という日本語で習うのでニュアンスが分かりにくいです..
故にたまに勘違いされている方も多く、「たまに」など頻度は高めではないと思われている方もいます。
oftenは実際にはなかなかの高頻度を表しています。Oftenには少なくとも結構多めだと伝えたい意図は隠れています。実際に次に紹介するfrequently (頻繁に)よりも高い頻度を表すことになります。
frequently (頻繁に)
Frequentlyは日本語訳すると 「頻繁に」となり、意味のままです。
もっとも捉えやすいニュアンスだと思います。
頻度の高さで言うと、oftenよりは下になるとは言え、ほとんど一緒くらいではあります。
使用される頻度はoftenの方が多いですね。
sometimes (時々)
こちらも日本語訳のままで意味は分かりすいですね。
頻度で言うと50%にも満たないほどになり、sometimes 以降はfrequentlyまでの単語が表す頻度の高さとは大きな差があります。
occasionally (時折)
時折とは、頻度はそんなに高くないし、決まった周期などがあり定期的に行われるわけでもありません。
たまに突発的に生じることです。
実際、Occasionallyはカジュアルな会話などではあまり聞きませんね。
seldom (めったに~ない)
これまでの頻度の副詞とはニュアンスが大きく異なり、否定語となります。
I seldom go back to my hometown. (実家にはめったに帰らない。)
使いこなすまでに少々時間がかかるかもしれませんが、「めったに~しない」という表現は便利なので習得しちゃいましょう。
但しseldomは堅い表現となるためカジュアルな口語の場においてはあまり使われず、まったく同じ意味を持つフレーズとして、hardly everが用いられます。
様々なレベルの「頻度」を表す副詞を紹介しました!
これらを理解し、使いこなせるようにして、自分が本当に伝えたいと思っている細かなニュアンス部分まで英語でしっかり意思疎通できるようにしましょう。