みなさんは「そして」のように文と文をつなげる接続詞をどのくらい知っていますか?
日本語で考えてみますと、「そして」「なので」「それで」「それから」…
とほかにも種類はあります。
ではそれらが英語になるとどうなるの?軽い表現や硬い表現はあるのか?
今回はそんな疑問を紹介していこうと思います!
口語でよく使われる「そして」
And
and は代表的表現で、さまざまな場面でも用いられるオーソドックスな語です。
2つをつないでいる文において、前の文とあとの文は「同等」の関係となります。
You and I(あなたと私)のように語句を並置する表現としても多く使われますが、文章単位で接続する表現としても色々な意味で使えます。文章の前後関係・論理的な帰結を示す意味合いでも使えます。
また、原因と結果の結びつきを主張することもできます。ですがその際は少し弱い響きで相手にとらわれてしまうため、自然にその結果におさまったというニュアンスをつたえる表現に使うとよいです。
・I worked for eight hours today and I had dinner.
今日は8時間働き、そして夕食を食べました。
So
so は副詞としては「そのように」と程度や方法などを示す意味を持つ語です。
接続表現としては
「and because of that」(だから、そういう訳で)または、
「and for this reason」(そして、その理由により)という意味を表します。
従って前の文とあとの文は、「理由」と「次の行動」を示す関係となります。ある理由があったため、
次の行動をしたという結果の意味を表します。
・I worked for eight hours today, so I had dinner a lot.
今日は8時間働いたので、夕食をたくさん食べました。
so はシンプルであり、ニュアンスも日本語の「そう」に近いこともあって、とっさに口にしやすい便利な表現です。
Then
副詞としての働きは、
「at that time」(そのとき)という表現として使うケースがあります。
接続的働きの部分としては、
「and after that 」(それから、そのあとに)
という意味となり、前の文とあとの文は「順番」を示す関係となります。
・I worked for eight hours today, then I had dinner.
今日は8時間働き、そして夕食を食べました。
ネイティブの人が口語の際によく使っているので、soを使うのに慣れてきたら
すこしthenもスピーキングのなかに入れていきましょう。
Also
also は、「その上、さらに」といった意味があります。
and を伴って表現することがあります。
口語ではalsoだけでよいですが書き言葉ではand also を使った方がいいです。
・He speaks English, and also Japanese.
彼は英語を話し、さらに日本語も話す。
文章で使うフォーマルな「そして」
Therefore
順接の「したがって」「そういうわけで」を表すときによく使われます。ビジネス文書や学術論文で、原因を示したあとの「結果」や「結論」を述べたいときには大変便利な表現です。口語でも使われますが、andやsoよりは少し堅い語です。
・Therefore, this might be the best choice we can make.
従って、これが私達にできる最良の選択でしょう
Hence
henceもthereforeと同じように「したがって」「それゆえに」という意味を持ちます。thereforeよりも更に堅い語なので、フォーマルな文章で使われることがほとんどです。thereforeをすでに使っていて、繰り返し表現を避けたいときの代わりの表現として便利です。
・Hence, there is a clear merit for strengthening financial regulations.
それゆえ、金融規制を強化することには明らかな利点があるのだ
Thus
thusは「このように」「そういうわけで」という意味を持っており、前に言ったことを受けて次の発言が導かれることを示します。こちらもthereforeよりは少し堅い語ですが、一通り何かを説明したあとで「このように」と総論に移りたいときにはthusがしっくりきます。
・My older sister is a multitalented artist, thus she has won numerous awards.
私の姉は多才なアーティストなので、数々の賞を獲得しています。
このように「そして」のニュアンスには様々な形があり口語と書き言葉、軽い表現と硬い表現とあります。これらはかなりの頻度で日常生活に使う言葉なので覚えといて損はないので頑張っておぼえましょう!!