「やさしい日本語」を使ってみよう~Part2~

「やさしい日本語」を使ってみよう~Part2~

こんにちは、前回の
「やさしい日本語」を使ってみよう~Part1~
に引き続き、今回は具体的に「やさしい日本語」がどのようなものかを解説していきますね。

「やさしい日本語」変換のための基本ルール

こちらは「弘前大学人文社会科学部社会言語学研究室作成」の
〈増補版〉 「やさしい日本語」作成のための ガイドラインを参考に、内容を簡単に紹介していきます。

〈増補版〉 「やさしい日本語」作成のための ガイドライン

一文を短くして、文の構造を簡単にする。

大事なことは、主語と述語を一組だけ含む文にすることです。
余震が起きるおそれもあるため、余震に対して十分に注意してください 
→余震に気をつけてください
「余震」という言葉は難しい言葉なので使わない方がいいと思うかもしれませんが、災害時によく使われる言葉や、知っておいたほうがよいと思われる言葉はそのまま使います。
意味が分からない場合には「余震は後から来る地震のことです」と教えてあげましょう。

難しい言葉を避け、簡単な言葉を使う。

こちらのチラシをご覧ください。

ワクチン接種→注射をします

無料です→お金はいりません

など、「やさしい日本語」へ変換されてるのが分かります。

「無料です」「タダだよ」「ご自由にお持ちください」「フリーだよ」などやさしい日本語のつもりで使ってしまいそうですが、実は理解が難しいんですね。この場合は「お金はいりません」というのが1番伝わりやすい日本語=「やさしい日本語」になります。

ここは「立ち入り禁止」です→入らないでください。
ということができますよね。

外来語(カタカナ語)はなるべく使わない。

外来語は、原語と意味や発音の異なるものが多いため、使用するときは注意してください。「バス、ガス、ガラ ス、テレビ、ラジオ」など、日常生活でよく使い、外来語以外での表現が難しいものは使うことができます。

私も何度も経験がありますが、変に英語の単語を混ぜると相手に理解されないことが多いです。
なぜかというと、相手は、あなたが日本語を話しているという前提で聞いていますので、突然、日本語発音の英単語を混ぜても混乱を招きかねません。また、日本には、日本人が知らずに使っている「和製英語」も多いので注意が必要です。

例えば災害時によく使う言葉で「ライフライン」がありますよね。

日本語では、電気・ガス・水道などの生活に必要な設備のことを指しますが、英語で は、「命綱」を意味します。

また「0120」から始まる、無料出かけることのできる電話を「フリーダイヤル」と言いますが、この「フリーダイヤル」はエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTTコミュニケーションズ)が提供するサービスの名称であり、英語ではありません。

英語では「toll-free」 もしくは「toll-free (phone) number」や「 toll-free call」という 呼び方が一般的です。そのため、

例:なにかあればこのフリーダイヤルに電話してください

→こまったときには、ここに電話してください。おかねはかかりません。

というとわかりやすいですよね。

英語に自信がない場合にはあえて曖昧な英語を混ぜず、優しい日本語を使うようにしましょう。

擬態語や擬音語は避ける

日本語の会話でもよく登場する「オノマトペ」
「オノマトペ」とは擬音語と擬声語の総称で、英語では「onomatopoeia」といいます。

オノマトペが、厄介なのは、日本のオノマトペは実在のものとは異なる「音源」によって表現されたものだからです。そのため、日本語特有のものがほとんどです。情景や感情を分かりやすく、シンプルに一言で伝えることができ、とても便利、日常会話では欠かせない存在ですが、

外国人には全く想像ができないこともありますので使用を避けてください。

例:めちゃめちゃ、どきどき、ふわふわ、 どんどん、 ガシャン、 サッとなど

例えば、「雨がザーザー降っているので、」と言えば、日本人ならすぐに状況がイメージできると思いますが、外国人は理解できません。
「ちょっとその辺をブラブラしているね」「ここがキリキリ痛い」など、私たちが当たり前に使っている言葉も外国人は理解するのが難しいので注意して下さい。

あいまいな表現は避ける

日本語には断定的な表現を避ける傾向がありますが、「おそらく」「たぶん」「ようです」「ではないでしょうか」 「可能性があります」「おそれがあります」などはなるべく避けましょう。

どうしても断定的な表現が問題になると思われる場合には、「~かもしれません」という表現を使いましょう。
例: 地震が来る可能性があります → 地 震が来るかもしれません

二重否定の表現は避ける

二重否定とは、一つの文章のなかで否定する言葉を2回使用し、肯定を示す表現です。

否定×否定で、肯定を意味する文章になるんですね。

「使えないわけではない」、「通れないことはない」などの二重否定の表現は、外国人だけでなく、日本人 にとっても混乱を招きやすい表現のため使用は避けましょう。

例:困っている人を見ると 助けずにはいられない→困っている人がいたら 絶対に助けてしまう
例:この道は通れないことはない → 通ることができる

平易な肯定文ではニュアンスまで伝えきれず、二重否定を使いたくなる気持ちは分かります。
しかし、わかりやすさを何よりも優先する状況では肯定文で表現するのが正解です。

日本語って難しいですよね。
ほんとに難しいです。考えれば考えるほど難しいです。調べれば調べるほど奥深く難しいです。

今日本にいる外国人の多くは、小さい頃から(日本人が英語を勉強するように)何年も何時間もかけて日本語を勉強してきた人ではありません。

「やさしい日本語」は技術ではなくその名の通り「やさしさ」だと思います。
相手の気持ちに立って、相手に寄り添う!+ちょっとしたテクニックを身に着けることでいざという時に、外国人の力になってあげられることができると思います。

これを機に少しでも興味をもてたと思う方はぜひ、「やさしい日本語」について調べてみてくださいね。

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