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英語の比較が苦手なかたに知っておくべきポイントまとめ

 

 

短い形容詞には「-er」、長めの形容詞には「more」を付ける

比較級1

まずはかなり基本的なことだが、念のために確認しておこう。

kind, easy や fast といった、比較的短い形容詞や副詞は、語尾を「-er」にすることで「比較級」にすることができる。

kind – kinder – kindest
easy – easier – easiest
fast – faster – fastest
※それぞれ3つ目は「最上級」
一方で、beautiful, important などの、比較的長めの形容詞や副詞は、「more」を添えることで「比較級」にすることができる。

beautiful – more beautiful – most beautiful
important – more important – most important
※それぞれ3つ目は「最上級」
こういった、「kinder」や「more beautiful」などの形を「比較級」と呼ぶ。

同じ形の比較級になる、異なる単語

挙げ始めるとキリはないが、中には規則性なく変化するものもある。最低でも、「good と well」「many と much」については、それぞれが同じ形に変化するので知っておこう。

■ good と well
… 基本的に、good は形容詞、well は副詞として用いることが多い。比較級・最上級への変化は、次の通りだ。
good – better – best
well – better – best

■ many と much
… 形容詞として用いる場合、many は可算名詞(数を数えられる名詞)を、much は不可算名詞(数を数えられない名詞)を修飾する。
many – more – most
much – more – most

better や best、more や most のように、出所が2つある比較級・最上級には要注意だ。その都度、出所がどちらなのかを考えるようにしよう。

2. thanは接続詞だから、後ろにはSV構造が来る

何気ないところだが、今からする話は、「比較」という単元の理解を大きく左右する極めて重要な話だ。

「彼は私よりも背が高い」という英文は、次のうちどちらが正しいだろう?

He is taller than I.
He is taller than me.

意見が真っ二つに割れそうだが、これは前者の「He is taller than I.」が正解だ。確かに、口語(話し言葉)では後者の「He is taller than me.」が用いられることもあるが、やはり正しくは前者「He is taller than I.」だと知っておこう。

He is taller than I.

そしてここで注目すべきは、thanが接続詞だということだ。主格の代名詞「I」が、thanの後ろにSV構造が続きそうなことを匂わせてくれている。

※「主格」というのは、代名詞が主語Sの位置に置かれるときの「形」のことだ。

接続詞の後ろには、原則としてSV構造が書かれているはずだが、実は一度出てきたSやVであれば省略されることがしばしばある。省略されているVを補えば、次のような文が本来の姿として浮かび上がる。

He is taller than I (am tall).
「私が背が高い」のと比べて「彼はより背が高い」

このように、比較級と共に用いるthanが接続詞であることを、後々のためにもしっかりと覚えておこう。

 同じような文じゃないと、比べられない!

比較級2

2015年現在、スマートフォンのメッセージアプリであるLINEのユーザー数は、世界的に見ても日本がもっとも多いようだ。韓国IT企業の日本法人が提供しているアプリなだけあって、アジア圏での普及が目立つ。

「日本のLINEユーザー数は、中国よりも多い」

という文を考えてみよう。おそらくはこれを、

The number of LINE users in Japan is larger than China.(×)

としてしまう人が多いのではないだろうか?一見正しく見えるが、この文には決定的な間違いがある。先ほど述べた「thanは接続詞」だというところを足がかりにして、どこが間違いなのかを考えてみよう。

thanが接続詞なのだから、その後ろには本来SV構造があるはずだ。省略されているのであれば、一度出てきたVを補ってみよう。ここでは「is larger(より多い)」というVが一度出てきたVだ。補うときには「is large(多い)」という、比較級になる前の形に戻すのを忘れずに。

The number of LINE users in Japan is larger than China (is large).(×)
中国が大きいのと比べて、日本のLINEユーザー数はもっと多い。(×)

さて、このように、thanの後ろのSV構造を補うと、この文の何がいけないのかがハッキリする。これだと、「中国の大きさ(面積)」と「日本のLINEユーザー数(数)」を比べてしまっている。

China is large
:中国の大きさ(面積)を表す
The number of LINE users in Japan is larger
:日本のLINEユーザー数(数)を表す

当然のことだが、何かと何かを比較するのであれば「単位」が同じでなければならない。そこで、thanの後ろを次のような形に整えることにしよう。

The number of LINE users in Japan is larger than that in China (is large).(○)
中国のLINEユーザー数が多いのと比べて、日本のLINEユーザー数はもっと多い。(○)

ここでのthatは代名詞で、「the number of LINE users」を表している。このように、thanの後ろを「that in China」とすることで、「中国のLINEユーザー数」と「日本のLINEユーザー数」を比較する正しい文となるのだ。

thanが接続詞だというとこに加えて、単位が同じものでなければ比較にならないということを意識しよう。

「差」を表すなら、前置詞byを使おう

比較級3
「彼は私よりも3歳年上だ」のように、年齢の「差」などをハッキリと表したい場合には、前置詞のbyを使おう。「~分だけ」という意味を持つbyだ。

He is older than I by three years.
彼は私よりも3歳分だけ年上だ。

また、「by three years」という前置詞句を、olderの直前に置いても構わないが、その場合には前置詞byが省略されることに注意しよう。

He is by three years older than I.

「-or」で終わる特殊な比較級では、thanじゃなくてto

基本的に比較級は「-er」という接尾語を持つが、中には「-or」という接尾語を持つものもある。ラテン語出身の形容詞が比較級になる場合に、その傾向が表れる。代表例は以下のようなものだ。

senior(年上の)・junior(年下の)
superior(優れた)・inferior(劣った)
prior(先の)・posterior(後の)

そして、これらを用いる場合にはthanの代わりにtoを用いなければならないという点に注意しよう。

He is senior than I.(×)
He is senior to me.(○)

thanは接続詞だったが、toは前置詞だ。他の前置詞の場合と同じように、「me」という形を置くようにしよう。

また、先ほど紹介した「差を表すby」を併用することもできる。

He is senior to me by three years.(○)
He is by three years senior to me.(○)

ここで挙げた6つで十分なので、thanではなくtoを用いる比較級をしっかりと覚えておこう。

shyを「shier」ではなく「more shy」にする場合

比較級4

ここまで見てきたように、基本的に「比較」というのは異なる人(物)の間の同じ性質を比べるものだ。「彼」と「私」の「背の高さ」を比べる場合などがそれに当たる。

ただ、文法問題でよく出題される例外的なパターンとして、同じ人物の中の異なる性質を比べるということがある。その場合には、たとえ短い形容詞であったとしてもmoreを付けて比較級にするということを知っておこう。

He is shier than (he is) unsociable.(×)
He is more shy than (he is) unsociable.(○)
彼は非社交的と言うよりも、恥ずかしがり屋だ。

この記事を書いた人 yui
yui 東京のカフェで日々文章を綴るライター。21歳で英語と旅が大好きです!

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